物性委員会主催「エビデンスに基づく研究評価分析についての検討会」のお知らせ
日時:2022年6月26日(日)13:00-17:20
場所:Zoom開催
<ワークショップの趣旨>
近年、世界の中で日本の科学研究力の相対的低下を示す様々なデータが報告され、社会的な関心を集めている。現在、政府や学術会議などで「研究力強化」の取組が議論されているが、多様な研究分野の特性を踏まえた研究者コミュニティの意見が政策決定の過程に反映されることが望まれる。研究者サイドからは、客観的なエビデンスに基づいた議論を提示することが重要であるが、エビデンスとなるべきデータは研究評価の基準に依存する。また政策の有効性検証に際しても、研究成果の評価方法が重要な要素であり、学術振興政策と研究評価は表裏一体の関係にあると言える。本検討会は、物性科学分野にとって有用な研究振興政策とその基礎となる研究評価の方法について、エビデンスに基づく議論を始める機会となることを目指している。物性科学は物理学の基本法則に基づいて物質の性質を解明する基礎研究を土台としながら、エネルギーや環境などの社会的課題の解決に資する広汎な研究を包含する分野であり、研究振興および研究評価のエビデンスに基づく分析の良いモデルケースとなることが期待される。
<プログラム>
座長:森 初果(東大物性研)
13:00-13:05: 挨拶 堀田貴嗣(物性委員会委員長、都立大理)
13:05-13:15: 趣旨説明 瀧川 仁(豊田理研)
13:15-13:45:
「研究力強化と研究評価に関する学術会議の活動」(腰原伸也、東京工業大学・日本学術会議第3部会員) スライド
13:45-14:30:
「研究アウトプットと研究資金配分の関係性分析(e-CSTI)を通じた政策立案の高度化に向けて」(宮本岩男、経済産業省商務サービスグループ参事官)スライド
14:30-15:00:
「計量書誌分析に基づく重点分野分析の事例と展望」(七丈直弘、一橋大学・政策研究大学院大学)スライド
15:00-15:15: 休憩
座長:岸根順一郎(放送大学)
15:15-16:00:
「日本の研究力強化と研究評価に関する現状と展望」(林 隆之、政策研究大学院大学)スライド
16:00-16:30:
「物性(物質・材料)研究における研究評価の在り方の検討」(鈴木博之、東京大学物性研究所)スライド
16:30-17:15: 質疑・自由討論
17:15-17:20: おわりに 網塚 浩(北海道大学)
<世話人>
瀧川 仁(豊田理研)、網塚 浩(北海道大学)、岸根順一郎(放送大学)、鈴木博之(東京大学)、森 初果(東京大学)